無線機の「特定小電力トランシーバー」と「デジタル簡易無線登録局」の違いは?

無線機の「特定小電力トランシーバー」と「デジタル簡易無線登録局」の違いは?

イベント会場や店舗、災害対策など、さまざまな現場で活躍する「インカム」や「トランシーバー」。 購入や導入を検討している方の中には、
「特定小電力トランシーバーと登録局の違いがわからない」
「どちらを選べばいいのか迷っている」
という悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか? この記事では、無線機初心者の方にもわかりやすく、人気商品の2種である「特定小電力トランシーバー」と「デジタル簡易無線(登録局)」の違いや、用途別のおすすめ機種・選び方のポイントを図解とともに解説します。

そもそも「インカム」「トランシーバー」って何?

「無線機」「インカム」「トランシーバー」それぞれの違いが気になる方もいるかもしれません。 呼ばれ方は異なりますが、これらはほとんど同じ意味で使われています。元々は、別々の物を示していた言葉ですが、技術の発達により同じ用途で使われることが増えて結果的に同じ意味で使われるようになってきました。 どちらも音声でのリアルタイム通信が可能で、スマホや携帯電話に比べて通信コストがかからず、即時性に優れているのが特徴です

主な使用シーン

商業施設

商業施設

警備・ビルメンテナンス

警備・ビルメンテ

物流倉庫

物流倉庫

ゴルフ場

ゴルフ場

ホテル・旅館

ホテル・旅館

飲食店・店舗

飲食店・店舗

各種イベント

各種イベント

マラソン大会

マラソン大会

特定小電力トランシーバーとは?

特定小電力トランシーバー

特定小電力トランシーバーは、免許・登録不要で誰でも手軽に使える無線機です。略して「特小」と呼ばれています。コスパを重視する場合には、圧倒的にオススメな商品です。 個人利用から店舗・小規模事業者まで幅広く活用されており、通信距離は数百メートル程度です。軽量で、単3乾電池1本で約30時間使用できるので、丸1日イベントなどで使う場合も電池切れの心配がなく、電池が切れてしまっても交換できます。

特徴とメリット

  • 登録不要、免許不要、通信料不要
  • 軽量、コンパクトで扱いやすい
  • 同時通話可能なモデルもあり
  • 比較的安価(1台5,000〜15,000円程度)

当ショップの人気機種

JVCケンウッド UBZ-LS20B ブラック トランシーバー

JVCケンウッド UBZ-LS20B ブラック トランシーバー

アイコム IC-4120BT 特定小電力トランシーバー ブルートゥース

アイコム IC-4120BT 特定小電力トランシーバー ブルートゥース

スタンダード FTH-314 トランシーバー

スタンダード FTH-314 トランシーバー

デジタル簡易無線(登録局)とは?

デジタル簡易無線(登録局)

登録局は、免許不要で簡単な登録手続きのみで使用可能な無線機です。通信距離が長く、同時通話にも強いため、建物をまたぐような現場や広域通信に向いています。 また、デジタル化により通信のセキュリティが向上し盗聴や妨害に対する耐性が高く、チャンネル数も多くなり混信も起きにくい為、機密性の高い警備業や人が多く集まるイベント運営などの分野で活躍する商品です。

特徴とメリット

  • 通信距離が数km〜10km以上(周囲環境による)
  • 利用開始前に「無線局の登録申請」が必要(申請方法はこちら
  • 防水、防塵に優れた機種が多い
  • 購入コストはやや高め(1台25,000〜50,000円程度)

当ショップの人気機種

【図解比較】特定小電力 vs 登録局

以下の表で、両者の違いを一目で比較してみましょう。

比較項目 特定小電力トランシーバー デジタル簡易無線(登録局)
使用免許 不要 不要(登録が必要)
通信距離 ~500m(屋内) ~5km(屋外)
利用人数 多人数対応可能 多人数+長時間対応
主な用途 店舗/イベント/防災 工事現場/広域通信
価格帯 5,000〜15,000円程度 25,000〜50,000円程度

どちらを選ぶべき?利用シーン別のおすすめ

用途によって最適な無線機は異なります。

特定小電力トランシーバーがおすすめな方

  • 店舗・飲食店など屋内での近距離通信
  • 小規模イベントのスタッフ連携
  • 家族でのレジャー・登山・キャンプ
  • 災害時のご近所同士の連絡

デジタル簡易無線(登録局)がおすすめな方

  • 複数棟にまたがる施設管理
  • 建設現場、警備会社など広範囲での利用
  • 災害拠点、自治体間連絡
  • 大型イベントやフェスの本部通信

電波法について

どちらの無線機を使用する際にも重要なのが、法令を遵守することです。特に登録局に関しては、無線通信に関する法律や規則を理解し、それに基づいた運用が求められます。登録申請をせずに運用を開始すると「電波法」に触れ罰則の適用を受けることになります

法令を理解することで、トラブルを避け、安心して無線機を使用することができます。通信機器を取り扱う際は、常に責任感を持って行動しましょう。

よくある質問(FAQ)

登録局の申請はどうやって行えばいいですか?
無線機本体に同梱されている申請書類を使用しWEBまたは書面で行います。(申請方法はこちら
特定小電力トランシーバーを使用するのに、バッテリーや充電器は必須ですか?
いいえ、ほとんどの機種は、専用のバッテリー&充電器(別売り)だけでなく使い捨てのアルカリ乾電池でも使用可能です。
異なるメーカーの無線機同士の互換性はありますか?
各メーカーに対応する周波数帯・チャンネル数に対応していれば、基本的には通信可能です。

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